文献レビュー、学会、セミナーで研究の情報を得ましょう

リサーチクエスチョンを考える際、すでに出版済みの文献(書籍・ジャーナル)や、学会やセミナーを情報源として使う事ができます。

文献レビュー

よいリサーチクエスチョンを立てるためには、あなたの研究分野における同じトピックの該当の文献のほぼすべてを、みずから確認する必要があります。文献レビューでは、関心のあるトピックに関してどのような調査が既に行われたか、それがどのように行われたか、どのようなナレッジギャップがいまも存在するかを確認しましょう。

学会とセミナー

文献レビューと同様、学会やセミナーに参加することは、最新の研究を知り、現在研究されていることを知り、研究分野の中の未知の領域を知るためのよい機会です。リサーチクエスチョンを設定する上でも大いに役立ちます。興味をかき立たせる面白いトピックや、物議をかもすトピックが発表され、仲間や専門家と議論することもできます。できるだけ、自分の未発表の研究結果を、ポスター形式で学会で発表しましょう。さまざまな人からあなたのプレゼンについてのフィードバックを受けることができます。学会参加者のあなたの研究への反応を見れば、この研究の論文が今後どのような評価を得るか、どのように人々に受け入れられるか、ある程度予測することもできます。

学会で研究成果を発表しても反応がよくない場合は、その人々が関心を示すトピックと自分のトピックを比較し、違いを考えてみてください。自分のトピックをより流行りの内容に調整できないでしょうか。学会で注目を集めることができない研究は、出版される可能性が低いか、出版されたとしても、人々に読まれ、引用される可能性は低いでしょう。

例: 化学

膨大な出版された文献と数々のデータベースは、化合物を構造と特性により分類されます。

まずは所属先の化合物ライブラリーの司書を頼ってみましょう。焦点を当てる分野、仮説など、たくさんの条件を司書に伝えるほど、的確な手助けをしてくれるでしょう。研究が進まない時にも遠慮なく頼りましょう。次に進むべきステップが分からない時に、一人でコンピュータに張り付いているのは得策ではありません。司書は、ライブラリー内外や、コンピュータやモバイルを通してデータベースのライセンス、許可、引用や承認要件や、利用可能な他のライブラリーやリソースなどの支援が可能です。

化学データベース 

化学データベースは、化学物質の名前や識別子、また構造図、分子量、化学式で検索することができます。SciFinder (Chemical Abstracts Service online) は、1907年までさかのぼる約8,900万の物質と、約4,000万の文献を網羅する、最も大きな化学データベースとして有名です。専門的なデータベースでは、特殊な化合物や化学反応にて、より効率的な検索ができるでしょう。

文献検索

化合物の特性に関する既存のデータを文献検索することで、自分の研究を合理的に進めたり見直したりすることができ、かなりの時間の節約につながります。その際、第三者のデータの信頼性については、かつては、査読状況、再現可能性、化合物の特性、他の研究との整合性、異なる結論の考察などを検証し、その起源を確認する必要がありました。現代のデータベースのほとんどは、これらの確認は既に済んでいると考えていいでしょう。

各ジャーナルには、化合物のデータを引用するためのガイドラインや慣習があることに注意して、文献検索を行いましょう。

ScopusやWeb of Scienceなどの大きなデータベースに加え、 Chemical Sciences Article Repository (王立化学会、Royal Society of Chemistryなどの専門的な出版社レデポジトリも使ってみましょう。

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文献を吟味しましょう • 文献からナレッジギャップ(未知の領域)を発見しましょう

研究プロジェクトを開始する前に、徹底的に文献レビュー(先行研究レビュー)を行ってください。文献レビューは、どのような研究がすでに行われたか、どのように行われたか、またどのようなナレッジギャップ(未知の領域)が依然存在しているか、を判断するために必要不可欠です。  

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