二重投稿 • サラミ出版(分割出版)のリスク

二重投稿

二重投稿とは、著者が出版の可能性を上げるため、研究論文を二誌以上のジャーナルに同時に投稿することを指します。同時に二誌以上のジャーナルに投稿することは禁じられています。

同時に複数のジャーナルに投稿することで、時間の節約にもなり、論文が受理される可能性が上がると考えるかもしれませんが、 絶対にしてはいけません。  

一度に同一の論文を投稿をしていいのは、一誌だけです。二重投稿は、コピーライトの問題につながる可能性があり、ジャーナル編集者の労力と時間の無駄にも繋がる他、出版倫理上の問題も発生します。それ以外にも、文献で根拠を繰り返すことにより、全体的な効果を測るため全てのデータをプールするメタアナリシスにおいて、複数の研究とカウントされることがあり、全体的なエビデンスに偏りを生じさせてしまう恐れがあります。

⚠ 二重投稿が判明すれば、全てのジャーナルからリジェクトされる可能性があります。

 

他のジャーナルに投稿する場合
もし一つのジャーナルからリジェクトされた場合は、他のジャーナルに投稿することが出来ます。

別のジャーナルに投稿し直しを決めたら どうする?
一つのジャーナルから投稿の取り下げを決めて、他のジャーナルに投稿を決めた場合、必ず初めに投稿したジャーナル編集者にその旨を書面にて連絡をしなければなりません。別のジャーナルに投稿をし直す前に、初めに投稿したジャーナルから、投稿が取り下げられたことの確認を文書でもらう必要があります。何も連絡がない事を取り下げが認められたと受け取らず、最初の投稿先からの正式な取り下げの連絡を待ってから別のジャーナルに投稿をしましょう。

潜在的な問題発生のリスクを避けるため、常に全ての共著者と論文の投稿先について合意を得ましょう。もし投稿済みの論文の取り下げを考えている場合も、必ず全ての共著者の合意を得てから行ってください。

 

サラミ出版(分割出版)のリスク

サラミ出版(サラミ・スライシング、サラミ法、分割出版、ボローニャ出版)とは、一つの研究から得られた結果を、複数の短い論文に分けて発表することです。専門用語では、最小出版可能単位(least publishable unit、LPU)で出版をすることを意味します。

論文数を増やせば業績が大きく見えるため、サラミ出版にはメリットがあると思うかもしれません。しかし、たとえ別々の論文として発表しても、その方法や、研究対象集団、仮説は共通です。すべての結果を一つの論文に書かず分割すると、読者は研究評価に必要な情報を得られません。また、同じデータや文章を重複して使う自己盗用(自己剽窃)のリスクも上がります。

サラミ出版は、先に行われた研究をもとに時系列に論文を発表していく手法とは大きく異なります。原則として、研究結果が複数でも同一の研究対象集団によるもので、それぞれが独立した結果でないならば、同一の研究として発表されるべきです。

 

関連する全ての結果を一つの論文にまとめると、通常、よりインパクトファクターの高いジャーナルへ投稿ができます。また、情報を小出しした複数の論文に比べ、研究分野での重要性が高まり、高い引用率が期待できます。 そのため、最終的には研究者としてのキャリア構築に寄与します。

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